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相続手続き、誰に相談すればいい?【弁護士・税理士・司法書士】役割の違いと選び方

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相続手続き、誰に相談すればいい?【弁護士・税理士・司法書士】役割の違いと選び方

相続手続き、誰に相談すればいい?【弁護士・税理士・司法書士】役割の違いと選び方

親が亡くなり、悲しみに暮れる間もなく押し寄せる、複雑な相続手続きの数々…。

「何から手をつけていいか分からないし、もう専門家に丸投げしたい!」

そう思ったとき、あなたの頭に思い浮かぶのは、「弁護士」「税理士」「司法書士」といった、法律やお金の専門家たちではないでしょうか。しかし、次の瞬間、新たな疑問が湧いてきます。

「この3つの専門家、一体何が違うんだろう?」
「私のこの悩みは、誰に相談するのが正解なの?」

実は、それぞれの専門家には、明確な「専門分野」と「できること・できないこと」があります。相談相手を間違えてしまうと、時間が無駄になるだけでなく、問題がより複雑になってしまうことすらあるのです。

この記事では、相続における3大専門家である「弁護士」「税理士」「司法書士」の役割の違いと、あなたの状況に合わせた最適な選び方を、世界一分かりやすく解説します。

【役割の違いが一目瞭然】相続における3大専門家の得意分野

まず、それぞれの専門家が、相続のどの場面で活躍するのか、その得意分野をざっくりと掴んでしまいましょう。

  • 弁護士は → 【紛争・トラブル解決】のプロ
  • 税理士は → 【相続税】のプロ
  • 司法書士は → 【不動産の名義変更(相続登記)】のプロ

このように、同じ相続問題でも、彼らがフォーカスする専門領域は全く異なります。それでは、それぞれの役割を、より詳しく見ていきましょう。

こんな時は「弁護士」に相談しよう

弁護士は、法律の専門家であり、特に「争いごと(紛争)」の解決を唯一、法的に代理できる存在です。あなたが弁護士に相談すべきなのは、相続人同士の関係が、残念ながら円満ではない場合です。

相談すべき具体的なケース

  • 遺産分割で、兄弟姉妹が揉めている、あるいは揉めそうだ。
  • 特定の相続人が「遺産を独り占めしようとしている」など、不公平な主張をしている。
  • 遺言書の内容に納得がいかない。
  • 他の相続人と、もう顔を合わせて話したくない。

【弁護士にしかできないこと】
弁護士は、あなたの代理人として、他の相続人と直接交渉したり、家庭裁判所での「遺産分割調停」や「審判」といった法的な手続きを進めたりすることができます。もし、あなたの相続に「争いの火種」が少しでもあるなら、最初に相談すべきは弁護士です。

こんな時は「税理士」に相談しよう

税理士は、その名の通り「税金」の専門家です。相続においては、「相続税」に関するあらゆる手続きを一手に引き受けてくれます。

相談すべき具体的なケース

  • 相続財産の総額が、基礎控除額(3,000万円+600万円×相続人の数)を超えそうだ。
  • 相続税がいくらになるか、正確な税額を計算してほしい。
  • 相続税の申告書の作成と、税務署への提出を代行してほしい。
  • 「小規模宅地等の特例」など、専門的な節税対策についてアドバイスが欲しい。

【税理士にしかできないこと】
相続税の申告書の作成と税務代理は、税理士の独占業務です。相続税がかかる可能性がある場合は、必ず税理士に相談する必要があります。相続税の申告・納付の期限は、相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内と非常に短いため、早めに相談することが重要です。

こんな時は「司法書士」に相談しよう

司法書士は、「登記」の専門家です。相続においては、不動産(土地・家)の名義を、亡くなった親からあなたへと変更する「相続登記」のプロフェッショナルです。

相談すべき具体的なケース

  • 遺産に不動産(土地・家)が含まれている。(2024年4月から相続登記は義務化されました)
  • 遺産分割協議は円満にまとまっており、争いごとはない。
  • 相続税はかからない見込みだ。
  • 面倒な戸籍謄本の収集や、法務局への登記申請を、全て任せたい。

【司法書士ができること】
司法書士は、相続登記に必要な、亡くなった人の出生から死亡までの全ての戸籍謄本の収集から、遺産分割協議書の作成、そして法務局への登記申請まで、不動産の名義変更に関する一連の手続きを、全て代行してくれます。相続が円満に進んでおり、主な手続きが不動産の名義変更だけであれば、司法書士が最も身近で頼りになるパートナーとなります。

【賢い選び方】あなたの状況別・最適な相談ルート

では、あなたは誰に相談するのがベストなのでしょうか。あなたの状況に合わせて、最適な相談ルートを診断します。

  • ケース1:遺産は不動産のみ。家族仲も円満で、相続税もかからなそう。
    → まずは「司法書士」へ。最もシンプルで、費用も抑えられます。
  • ケース2:不動産や預金など財産が多く、相続税がかかりそう。でも、家族仲は円満。
    → まずは「税理士」へ。相続税申告と並行して、提携している司法書士に相続登記を依頼してくれるケースが多いです。
  • ケース3:財産の多少にかかわらず、兄弟間で意見が対立している。
    → 迷わず、まず「弁護士」へ。争いごとの解決が、全てのスタートラインです。

まとめ:一人で悩まない。それが、円満相続への一番の近道

相続手続きは、法律、税金、登記といった、複数の専門領域が複雑に絡み合う、非常に難易度の高いミッションです。

大切なのは、「餅は餅屋」ということ。一人で全てを抱え込み、インターネットの断片的な情報だけで判断しようとすると、必ずどこかで行き詰まってしまいます。

まずは、あなたの状況を冷静に見極め、「うちのケースは、どうやら司法書士(あるいは税理士)の専門分野のようだ」と当たりをつけること。そして、勇気を出して、専門家の事務所に無料相談の電話を一本入れてみてください。

その一本の電話が、あなたの不安を解消し、家族を無用なトラブルから守る、最も賢明で、愛情深い第一歩となるはずです。